姫様にkiss
「…姫、おいで。」
朔真の声に引き寄せられるようにして、隣に腰掛けた。
「はぁ…」
隣から大きなため息が聞こえる。
見るとあからさまに朔真がこっちを見て、睨んでいた。
「もう一人座らせんの?」
「いや…」
「じゃあ何、このスペース。」
その声にあたしはただ笑うことしか出来ない。
だって……ね?
なんかいきなり直ぐ隣に座るのもどうかと思うし…
あんまりくっついてウザがられるのは嫌だし…
「今さら照れることある?」
「あるある!大有りだよ!」
「じゃあどうせなら、もっと恥ずかしいことしちゃう?」
得意の意地悪な笑みでこちらを見る。
どうしてそうなるわけ?!