ふわふわな彼。
急に背後から声をかけられる。
驚いて振り向くと、そこにはきれいな長い黒髪の女の子が立っていた。
「あの、びっくりさせちゃってごめんなさい。
神谷栞ちゃんですよね?
あたし、清水杏奈っていいます。
昨日、入学式のときに友達になりたいなって思って、、
よかったら、友達になってもらえませんか?」
「あ、えっと、はい!
私なんかでよければ。
栞って呼んでください。
よろしくね、
杏奈ちゃん。」
私と杏奈ちゃんはすごく気があって、すぐに仲良くなれた。
2人で話していたら、担任の先生がはいってきた。
「席つけー。」
「今日から君らの担任の、川崎です。1年間よろしく。
じゃあ、今日はクラスメイトを知るために、
ひとりひとり順番に自己紹介をしてもらおうと思います。
相川さんからどうぞ。」
相川静菜です。よろしくおねがいします。
宇野麗華です。れいかって呼んでください。よろしく。
...やばい、あたしこうゆうの苦手。どうしよう。
「え、えっと!か、神谷栞っていいます!! よ、よろしくおねがいしますっ!」
あーあ、ちょー失敗しちゃったよ、このクラスでやっていけるかな...
清水杏奈です。みんな、よろしくね。
..はい、でたー。
杏奈ちゃん完璧じゃん!
どーーーーーーしよーーーーーーーーーーーーーー!?
みんなとうまくやっていけますように!!
...そういえば、隣の人、名前なんて言うんだったっけ。
しいな?
しのだ?
しもだ?
あぁ、だめだ、全然覚えてない。
やっぱり、あたしダメなのかも..
しかも、この人、かなりムスッとしてる!!
怒ってる?
髪とか、ちょっと茶髪だし...
いかつすぎる!
怖いな、仲良くできるのかな...?
こうして、あたしの不安だらけの高校生活は始まった。