短編■ ほっぺ ぺけ
ふーはお母さんを見ました。
『ふーちゃんは
もうすこし
おっきくなったらね?』
思ったとおりです。
お母さんは困ったように笑っていました。
『うんっふーもね
今そうおもったよ』
じぶんでじぶんのあとかたづけが できるお姉ちゃんになるまで、
ふーはがまんしようと思いました。
おやおや、もしかしたらふーがお姉ちゃんになったころには、
もう『乗りたい』なんて思わないかもしれませんね。