短編■ ほっぺ ぺけ
うわーんうわーん
あーん
キララちゃんの泣く声に、ふーはそっと目をあけました。
『おかあさんっ』
落ちたキララちゃんをうけとめていたのは、ふーのお母さんです。
キララちゃんのお母さんは携帯電話を見ていて、
やっと今気づいたようです。
『おかーさーん』
ふーは泣きました。
ふーのお母さんがペタンコのくつをはいていなければ、
キララちゃんは おおけがをしていたでしょう。
ふーのお母さんが手足のうごく格好でしたから、
助けてもらえたのです。