偽物兄妹


…あっという間に

1週間は過ぎていき…



家の家具なども

全部なくなった…。


もうあたしはここの家から

離れちゃうのか…



「実亜、行くよ!」

と、お母さんが言う。



「うん」

と言って、この家から去っていった。



そして、お母さんとあたし

2人で車に乗り



これからあたしが住む家に

向かった。


「これから住む家はね…新築なのよ♪」

…へぇ、新築かぁ…


って、どこからそんなお金が…?!


「その家誰のお金で作ったの?」

お母さん…なわけはないよね。



「春樹さんって言う人が作ってくれたのよ♪」

…春樹さん…??


誰それ?


「誰…?その人?」

「実亜の新しいお父さん!」


…そういうことか。


「そういえば、春樹さんに子供もいて

その子供とも一緒に暮らすから」


は…?

ていうことは、4人で暮らすの?



その子供、何歳なのかなぁ?

小さければいいけど…



もし、あたしと同じくらいの歳だったら…

どうしよう。


なんか話しずらいなぁ…


「その子供、何歳なの?」

「たしか、美亜と同じだったような…」


…最悪…



「女?男?」

男だったら、絶対いやだ。


「男よ♪でも、大丈夫!その子優しいから」

…優しいのかなあ??


よくわからないけど…。



はぁ…なんかすごい緊張してきた。




「実亜、ついたよ。降りて!」

「あ、うん」


< 14 / 18 >

この作品をシェア

pagetop