俺と茜のナツメの樹
ガシッ!
(よしっ!)
晴紀は健人を腕の中に入れ、上へ上がろうとした。
だが・・・
(あれ、どうしたんだ?体に力が入らねぇ、、、目が霞んできた、、、)
「う、うわぁっ~!!」
ガバッ・・・
「ゆ、夢?そうか、、、あの時気を失ったから続きがみれないのか、、、」
「、、、にしても、、、なんで俺は生きてんだ?」
晴紀はカーテンを開けた。
すると朝日が晴紀の部屋に飛び込んだ。
「もう、、、朝か。」
ミーンミーン・・・
蝉の声も晴紀にとっては哀しい記憶であった。