白球追いかけて
1
友を想う気持ちが、友を呼ぶ声へとかわる。
いつまでも心の中にある”アレ”。
「ふぁわ~ん」「ズキッ」―痛い。
あのころを音にするとこうなるのかな。
人にはみな、そこに立つとココロの底から”あのとき”に戻らされるような、”自分の原点”とも呼べる場所がある。
気分をわくわくさせ、それでいて少し蒸し暑さを感じさせる初夏の風が、融けかけのバニラアイスのような砂煙をたてる。バニラアイスの砂煙。融けかかっていたあの日々が鮮明によみがえってくる。ショップのウィンドウよりも、シャボン玉よりも透明に、ブルーで、そしてピンクのもやをかけて。
いつまでも心の中にある”アレ”。
「ふぁわ~ん」「ズキッ」―痛い。
あのころを音にするとこうなるのかな。
人にはみな、そこに立つとココロの底から”あのとき”に戻らされるような、”自分の原点”とも呼べる場所がある。
気分をわくわくさせ、それでいて少し蒸し暑さを感じさせる初夏の風が、融けかけのバニラアイスのような砂煙をたてる。バニラアイスの砂煙。融けかかっていたあの日々が鮮明によみがえってくる。ショップのウィンドウよりも、シャボン玉よりも透明に、ブルーで、そしてピンクのもやをかけて。