白球追いかけて
思わず、「えっ」という驚きを顔に出してしまった。ケメはオレのその表情に気づいたのだろう。とても申し訳なさそうな顔をしていた。
その場を取り繕うように、オレは、
「ええよぉ、ケメ赤外線ついている?」
と、ない余裕を振り絞るように返事をした。
「シータのアドは~‥‥‥」
携帯電話のメモリーから「シ」の文字を検索し、シータを探す。○○七、シータ。
「chokkyuu.shoubu.ya@………」普段アドレスをじっくり見ることがないので、はじめてシータのアドレスを知った。シータのこういうところに、思わずウケてしまう。
ケメの差し出した携帯電話に、赤外線でデータを移す。
『送信してよろしいか?』YES。
シータのアドレスがケメの携帯電話に送信されると、なぜか不安になってくる。
その場を取り繕うように、オレは、
「ええよぉ、ケメ赤外線ついている?」
と、ない余裕を振り絞るように返事をした。
「シータのアドは~‥‥‥」
携帯電話のメモリーから「シ」の文字を検索し、シータを探す。○○七、シータ。
「chokkyuu.shoubu.ya@………」普段アドレスをじっくり見ることがないので、はじめてシータのアドレスを知った。シータのこういうところに、思わずウケてしまう。
ケメの差し出した携帯電話に、赤外線でデータを移す。
『送信してよろしいか?』YES。
シータのアドレスがケメの携帯電話に送信されると、なぜか不安になってくる。