白球追いかけて
 三月のホワイトデーに二人にお返しをしようと思ったが、買いに行くのが少しはずかしかったので、姉ちゃんに頼んでみた。
「なあ、ホワイトデーになんか買ってきてくれん?」
「はい、ジュンヤ、最悪ぅ~。そんなん、自分で買わんと意味ないやん。もし、あーしの彼氏が誰かに頼んでたら、めっちゃショックやし」
「そんなもんなんかなあ」
「あなりまえやん。やっぱ、女ゴコロまだわかってへんなあ。そんなことしてたら、女のコに嫌われちゃうで」
「へいへい」
 仕方ない、自分で買いに行こう。
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