悪探偵
「本当ですか?」

私は嬉しくて立ち上がった。

しかし、浅霧さんの次の言葉で固まった。


「はい。今回は違うものを依頼料にしてもらうから」

という。


「………えっ?…」

どういう意味……?

立ち尽くす私を見てニコリと笑う浅霧さん。

「ビックリしてるね」

そう言って近付いてくる。

ニヤニヤ笑いながら……

私は思わず後ずさった。

一歩一歩近付いてくる浅霧さん。


一歩一歩後ずさる私。

やだ…

なんか怖い…

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