【風の天使】
柩に連れられ椎菜はリビングにやってきた


リビングの入り口に立ち止まり、柩の背中に隠れながら隙間から見えたのは広いリビングに座る人、人、人


最悪…
柩だけじゃないとは思っていたけど7人もいるなんて聞いてない!
椎菜の心臓の鼓動が早くなる



「一ノ瀬さんって…人見知り?」

「え…?」

「大丈夫だよ、ここにいる奴みんな良い奴だから」

「うん…」


柩は椎菜の返事を聞くと、寮の奴ら紹介するね、と前を向いた



「みんな、この子が一ノ瀬椎菜(イチノセシイナ)ちゃん。16歳だって。仲良くね」

「…一ノ瀬椎菜です。よろしくお願いします」


椎菜が軽く礼をすると寮のみんなは口々によろしくと返事を帰してくれた


「一ノ瀬さん、このオレンジ頭が一ノ瀬さんと同い年で月島蘭(ツキシマラン)」

「よろしくね!椎菜ちゃん」


「で、この怖いおねーさんが成島悦(ナルシマエツ)一ノ瀬さんの2つ上だよ」

「誰が怖いおねーさんよ馬鹿柩。椎菜よろしくね」

「そうゆうとこが怖い。気を付けてね一ノ瀬さん」



女の子は椎菜と蘭と悦だけのようだ

蘭と悦と仲良くなれそうかな…

気が少し楽になったかもと椎菜は少し安心した
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