Four Cherry

そんな他愛も無い会話をしているうちに私の目はパッチリと覚めた。

時計を見れば朝6時半、みんなが起きる頃だろう・・・って

おおおお・・・起きる頃・・・?

確かに廊下が騒がしいし・・・・・・・・。・・・!?


「ぎぎぎぎ銀チャン!!どーやって帰るの!?!?」


今この部屋から出れば完全に勘違いされる。

完全にうわさになる・・・。

転校2日目だってのになんてことしてくれるのさっ!

だけど銀チャンの反応は薄い。

急に無口に変貌する・・・。


「べつに、いーんじゃ――「良くないっ!」


彼の言葉を私の叫びに近い声が遮る。

まるで叫ばれた子犬のように彼は迷惑そうにこちらを上目で見てくる。


「とにかく・・どーするのよぉー・・・」

「あー、はいはい分かりましたよ。俺がさっさと出てけばいいんだろ?」

「え・・あ・・ちょっ・・・・」


私の途切れ途切れの言葉なんか聞きもせずに彼はドアを開ける。

その途端、廊下が静まり返り予想通りの反応が響いた。


「銀斗ー、お前転校生の部屋から朝帰りかー?」

「えぇぇ!?もう西藤クンと加藤サンでデキてたんだぁー★」

「西藤っ、お前手ェ早いんだよっ!!」


口々にいう生徒たち。

私は口をあわあわさせて見てるだけしか出来ない、けど銀チャンは・・・


「・・・あっそ。」


それだけ言って向かい側の部屋に戻ってしまった・・。

わー・・・・スッゴイ話流してる・・・(汗)


でも・・・これでまぁ銀チャンも部屋に帰れたし・・・いいのかな・・?









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