Four Cherry
「うむ・・・・・どうするか、母さん。」
「そうよねぇ・・・それなら結局転校になっちゃうけど、寮制の高校を探してみましょうかね。」
お母さん・・・!!優しすぎるよぉ・・!!!!
「だけど潤也、高校卒業するまで・・が条件だからな。」
「分かった・・・。」
潤兄チャンが卒業して、アメリカに行く・・・
その1年後に私も・・・アメリカに・・・・
そんなことを考えていると母がいそいそと父のノートパソコンを持ってくる。
「昔住んでた街に寮制の私立校があるらしいわ。学費も安めだしいいんじゃないかしら?」
私立・・秀雲(シュウウン)学園・・・・高等部・・・・。
そう遠くない場所なのに、全然聞かない名前・・・。
だけど、両親もこの高校に通わせることをきめたらしい・・。
ココから・・私の新しい学園生活が始まるんだよね・・・。
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4月、始業式。
私は兄とともに両親に別れを告げ、秀雲学園にやってきた。
きれいで、建てられたばかりであろう私立校。
「蒼伊、楽しめよ。学園生活。」
「うん!潤兄チャンもね!」
楽しむ、だけど私達は兄妹で誓いを立てた。
【絶対に恋愛、交際はしないこと。】
したら別れが辛くなるから。付き合ったら離れたくなくなるから。
それを2人で誓った。
そして私は「桜棟」、兄は「椿棟」にそれぞれ向かった。