Four Cherry
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1日何したっけ・・・・?
えーっと・・・・勉強・・・・アレ、レベルが高かった・・・。
でも私のクラスって、レベル下から2番目なんだよね・・?
・・・・ダメじゃん・・私の成績・・・
「蒼伊ー、学長室行くぞ。」
放課後の教室で突っ伏している私に呼びかける兄、潤也。
・・・・成績優秀なのかぁ・・・潤兄チャンは・・・・。
すると放課後も職員室行きだった銀チャンが戻ってきた。
そして兄の顔と私の顔を交互に眺めて「ふぅん・・・」と言った。
「銀チャン帰るの?」
「あー・・眠いし。じゃーな、蒼伊。」
ダボダボの白いカーディガンから白くてきれいな指を覗かせて片手をあげる銀チャン。
「あれ、友達?」
「うん、まぁね。行こう?潤兄チャン。」
私はかばんを持って少し顔を歪めている兄の手を引いて学長室に向かう。
学長室にいたのはどっかのビジネス会社に居そうな女性。
「出雲 聖香(イズモ セイカ)」という学長らしい。
「あ、コレ鍵と錠前ね。生徒によってはキーホルダーにしたりブレスにしたりネックレスにしたり・・・様々よ。好きなようにしなさい?」
受け取った錠と鍵。錠には「A」の文字。兄のはもちろん「J」だ。
「ありがとうございます。では。」
兄が頭を下げて学長室を出る。
私もペコリと頭を下げて、学長室を出ようとすると学長の呟きが聞こえた・・・。
『出来の良い兄と、出来の悪い妹・・ねぇ。学園にとって吉と出るか凶と出るか・・』
出来の良い兄と・・悪い妹・・・・。
私はそのコトバを振り払うようにドアを勢いよく閉めた。