Four Cherry

翌朝5時、私のドアがスゴイ音でノックされた。

誰かと思って出てみれば・・・・黒メガネの男子生徒・・銀チャン。


「何よー・・・眠いんだけど・・・」

「いや、目が覚めたから呼びに来た。」


じっ・・・自己中ヤロウー!!こっちは眠たいんだよー・・・!

しかも銀チャン、もう制服だし。

・・・・ボタン付け違えてるけど・・・・。


「銀チャン・・ボタン・・」

「あ?付け違えてた・・。つか暇だから相手してよ。」

「やーだっ!私は寝るからねっ。じゃーねぇー。」


そういってドアを閉めたつもりだった・・・。

だけど・・・・・それは銀チャンの手によって拒まれた。


「なぁッ!?寝かせてよ・・!」

「俺は暇なんだよ。じゃ、入るから。」


私の反対を押しのけて部屋にズカズカと入り込む。

お・・乙女の部屋に躊躇なしに入ってくるなぁぁっっ!!!


我が物顔でこの部屋に入って近くにあった小さいテーブルの近くにあったクッションに座る銀チャン。

そして私を足先から頭のてっぺんまでじぃーっと眺める。

整えたのかは知らないが、その外ハネッ毛をぴょこぴょこさせて・・・。


「な・・・何・・・・・」


自分の姿を見れば・・・。

私はまだパジャマだったことに気付く・・・。

そして何故か今日だけ寝癖まである・・・・。


「ピンクの水玉パジャマ・・なぁ・・。」


怪しげに口角を上げる銀チャン。

私の、生唾を飲み込む音が聞こえた。


「・・・学園生徒に言ってみよーかな。」

「なっ・・・!!」


クククッ・・・と笑う銀チャン。

い・・・意外とSですかぁぁ・・・!?


「しかも寝癖・・スゲェな。」

「ううう・・うるさいっ・・!今日だけだからっ!」



< 9 / 21 >

この作品をシェア

pagetop