運命~はじめての恋~
「もういいです。」

痴漢をされたことをあまり公にしたくなかったのもあったが私は今彼と離れたら後悔するような気がしていたからだ。

彼は「本当にいいの?」と聞いてきたが私は「これ以上公にしたくないです。」とだけ言った。

彼はだまって頷いてくれた。私の気持ちを察してくれたのだろう。

私はそれから降りる駅に着くまで彼といろいろな話をした。

アナウンスが私の降りる駅の放送をした。

私は少しがっかりした気持ちになった。
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