君にホームラン
「わりぃ!俺行くわ!せっかく来てくれたのに」
「いや、いーぜ。次会うときは、グラウンドでな」
ありがとう、と手をふり俺は松葉杖をつきながら梨紗を探す
一番先に思いついたのは、二人で一緒に行った外庭のベンチ
辺りをキョロキョロ見回すが、梨紗の姿はない
「あいつ…どこ行ったんだ?」
看護婦さんがあんなに慌ててたから、
俺もなんだか気が気じゃない
そして俺は梨紗と初めてあった屋上へ向かった