君にホームラン

「っつ…」


突然フラ〜と体がよろけた梨紗を
俺は抱きとめる


「どうした!?」


「あ…ううん。何でもない」


梨紗はずっと頭を押さえている


「病室戻るか?」


コクリと頷いて、無理に笑う梨紗


なあ、梨紗。


辛いときに無理して笑わなくてもいい


お前が辛いときは俺が笑って梨紗を励ますから…
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