君にホームラン

梨紗の病室の前にいた看護婦さんに声をかける


「梨紗ちゃん!さ、早く中に…」


看護婦さんが駆け寄ってきた瞬間
ドターンと音がして、梨紗は倒れた


「り…さ?」


俺が問いかけても返事がない

顔は真っ青でぐったりなっている梨紗


「梨紗ちゃん!」


看護婦さんが梨紗を揺さぶる


「誰か!誰か来て!」


慌てて立ち上がり叫ぶ看護婦さん


俺はただただその場に立ち尽くしていた
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