君にホームラン

俺は差し出された手を握った

細くて弱々しい梨紗の手を、
俺はなかなか離す事が出来なかった


一生の別れじゃないのに

変だよな?


「応援してるから!主将♪」


無邪気に笑う梨紗


なんでお前は…
こんな時でも笑ってられるんだ?


お前は…強いな。


俺、練習頑張るから


入院して遅れた分、
みんなに追いつけるように頑張るから


半年後の最後の甲子園の切符を掴むために…
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