君にホームラン

「梨紗ちゃん」


部員の元へ連れて行くと、かなが梨紗に声をかける


「私と一緒に見ようね!」


笑いかけるかなに、笑ってこたえる梨紗


そしてかなは梨紗の車椅子を引っ張り、木陰でよく見える位置へ移動した

「可愛い子ですね。」


部員たちが声を揃えて言う。


「あぁ。」


俺は梨紗の方をみる。


木陰に移動した梨紗は
口パクで頑張れって
ガッツポーズしてくれた

俺も力一杯ガッツポーズをして見せた


必ず勝つから。


撃つから!


ホームラン。
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