君にホームラン

「もしもし…」


電話にでると、すすり泣く声が聞こえた


「り…さが…」


梨紗のお母さんからだった。


その連絡を聞きつけ
病院に向かった時には
梨紗はかなりやばい状況だった


「梨紗!梨紗!」


何度呼びかけても
目をつぶったまま動かない梨紗。


頼む…梨紗…

もう一度…

あの笑顔をみせて


バカだねって笑って


梨紗…俺

俺お前に何もしてやれなかった

梨紗ー…
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