青空
ピピピッ ピピピッ…
「…うぅん、もうちょっと」
アラームを止めるために携帯を握りしめる。
やっと静かになった…
ほんの少しの達成感の中、再び夢の中へ――
二度寝サイコー。
夢と現の間に挟まれて気持ちよくウトウト。
なのに、
けたたましくセミが喚きだす。
「うぅ…」
絶対ベッドの横の壁にはりついてる!!
人の睡眠を邪魔しやがって。
そう思った瞬間、
ピピピッ
耳元に置いていた携帯が鳴り出す。
「!!!!!」
驚きのあまり声にならず、跳び起きる。
何故だかかなり驚いたのに心臓はバクバクせずに冷静に呟く。
やってくれるぜ、スヌーズのヤツめ。