青空
ぼーっとしていると、
視線を感じてドキドキしながらキミの方をむく。
「…なんかついてるよ」
そう言ってつまんでボクの目の前に差し出す。
キミは少し寄り目になっていて…
やべぇ…
かわいすぎるっ!!!!!
さっきよりドキドキしてきた!!
なのにやっぱり不思議と心臓は静かだ。
ふっ。
ときめいても落ち着いてられるなんて大人の階段登っちゃってるよ、ボク。
「あぁ…チロ毛だよ」
「ちろげ?」
不思議そうに首を傾けるキミ。
チロ毛って言って分かる訳ねーじゃん。
思わず、自分にツッコミを入れる。
「ネコ飼ってるんだ。
チロって名前の」
「見たい!!!
写メとかないの?」
「そういえば撮ったことないや」
「そうなんだ…」
残念そうに少し俯くキミ。