月・影
「丈……。ヴァンパイアは?」




丈は静かに首を横に振る。




「逃がしたのか?」




「仕方ないだろ。お前が倒れてたんだから。」




「ゴメン。俺のせいだな。」




「まぁ、気にするなって。とにかく、近くに次の街があるはずだ。そこに急ごう。」




丈と光が立ち上がって、歩き出そうとすると黄色い閃光が光の頬を掠めた。




光と丈は慌てて後ろを見た。




そこには、一人の女の子がいた。




「ヴァンパイアだ……。」




丈が光に呟く。
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