月・影
「アンタが光よね?」




その女の子は光を指差しながら言った。




光と丈は顔を見合わせる。




「人の名前を聞くときには自分の名前から言うのがマナーだ。」




「まぁ、いいか。どっちも殺して持ち帰れば問題ないし。」




その女の子は二人に襲い掛かってきた。




「逃げるぞ!!」




丈はそう言うと、街の方向に走り出した。




光もその後を追う。




「街の中に逃げれば、ヴァンパイアは追っては来れない。そこまで、走るぞ!!」




「あぁ!!」
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