月・影
「頼む。君にしかできないことなんだ!!」




「それで……俺は何をすればいい?」




光は、生まれて初めて誰かに頼りにされた。




光はそのことが嬉しかった。




「まず…僕と一緒に来てくれ。」




「……分かった。」




光は玄関の方に向かおうとした。




しかし、雪兎が、光の腕を引っ張り、ベランダから飛び出した。




「お……おい、お前!! 何やってんだ?」




「これでいいんだ。」




雪兎はそう言って、微笑んだ。




そこで、光は気を失った。





それから、何時間が経っただろう。





光が目を覚ました。
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