月・影
「いいんだよ。俺一人で、十分だ!!」




光は棺桶を開けようととした。




さっきは、開かなかったが、今度は蓋が軽かった。




「お前は……俺が殺す!!」




「無理ね。あなたじゃ……。力の差があるすぎるもの…。」




その女の子は、姿を消した。



光は呆然とした。




「ここよ。」




光は振り向くこともできなかった。




その女の子は光に抱きついている。




「ヴァンパイアの真の力を教えてあげる。ヴァンパイアは、人の血を吸って、同族にするのよ。」




光はその言葉に背筋が凍った。
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