月・影
「こ…これはひどい。」




光は川に着くとそう呟いた。




出店は原型すらとどめていなかった。




そして、花火大会のために準備していた人たちは川のほとりに積み上げられていた。




その人の山の上にアイツがいた。




星…。




「おい!! お前、この人たちに何か恨みでもあんのかよ!!」




光がそう言うと、星はゆっくりと人の山を降りてきた。




「無いわよ、そんなもの。人を殺すのに理由が必要?」



「テ…テメェ!!」




光はキレて、星に向かっていった。




「今のあなたに何が出来るの?」




星は光を嘲笑った。




それでも、光は星に向かっていった。
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