月・影
「俺はもう一度月に行く!! そんでケリつけてくる。」



光はそう言い、部屋の中に入った。




そして、棺桶を持つと外に出た。




「光!!」




「じゃあな。」




光はそう言って振り返らずに行こうとした。




「待って、光。どうやって月に行くの?」




「・・・・・・。」




「もしかして、何も考えてなかった?」




光は黙ったままだった。




「蓮…。何かいい方法があるか?」




「光。やっぱりお前、馬鹿だな。」




光が驚いて声の方を振り向くと、丈がいた。
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