月・影
「ここは……いったい…。」




光は驚き、目を見張った。




そこは、光が住んでいた家ではなかった。




それに星も綺麗に見えていた。




「東京じゃあ……ないよな…?」




光がしばらくの間、呆然としていた。




光は、あのとき雪兎と一緒にベランダから飛び降りた。




もしあれが夢でないなら、ここがあの世という可能性が高い。




「俺……死んだのか?」




光がそう呟いたとき、後ろから光は肩を叩かれた。




後ろを振り向くと、そこには雪兎が立っていた。
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