月・影
「……丈!! 何でお前がここに?」




目の前には、光の親友の霧島《きりしま》 丈《じょう》がいた。




棺桶のようなもので、雪兎の攻撃を受け止めている。




「それは、こっちのセリフだぜ。獲物を探してたら、光が襲われてるんだからな。」




「獲物?」




「あぁ。俺は……ヴァンパイアハンターなのさ。」




そのヴァンパイアハンターという言葉に雪兎が微かに反応したように見えた。



そして、雪兎は身を引いた。




「仲間か……。今回は特別に見逃そう。
でも、次に会ったときには必ず殺してあげるから。」




雪兎はそう言って、どこかに去っていった。

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