思い出のフィルム
滅びし終着駅
もう15年も前の話だ。
小学生の頃、私は電車の運転手になりたかった。
普通の子供なら動く乗り物そのものに憧れを感じるのかもしれないけれど、私は列車から見える景色がどこまで続くのかが知りたかった。
森の抜けて、山を越えて、また同じところに戻ってきたと思ったら、誰も知らない世界がそこにあるのかもしれないと思っていた。
そんな想いが今では写真に変わったのかもしれない。
今思えば、その冒険心くすぐる想いが、いつまでも染みついて離れなかった。
だから偶然とはいえ、誰も知らないあの聖域とも言える世界に辿りついたんだろうと今ではそう思う。
もしかしたら、あれは神様がくれた私へのチャンスだったのかもしれない。
いや、きっとそうだ。
だから私は今を生きることができるんだ。
私は幸せな実業家、25歳。
小さな夢と大きな世界を鞄につめて、今日も新しい世界を探し求めて旅に出る。
右手には愛用のカメラ、そして左手には私の大事な・・・
それに無事に私の手元にあるアイディア手帳。
これだけあれば、あとは健康な私の体さえあれば、何だってできる。
だから今は自分と、そして見守ってくれる人のためにも、私は人生で最も花開く存在になるって決めたんだ。
この冒険が終わったとき、私はこうやって誰かに酒を酌み交わしながらいっているのかもしれない。
さて、そろそろ話を始めようか。
小学生の頃、私は電車の運転手になりたかった。
普通の子供なら動く乗り物そのものに憧れを感じるのかもしれないけれど、私は列車から見える景色がどこまで続くのかが知りたかった。
森の抜けて、山を越えて、また同じところに戻ってきたと思ったら、誰も知らない世界がそこにあるのかもしれないと思っていた。
そんな想いが今では写真に変わったのかもしれない。
今思えば、その冒険心くすぐる想いが、いつまでも染みついて離れなかった。
だから偶然とはいえ、誰も知らないあの聖域とも言える世界に辿りついたんだろうと今ではそう思う。
もしかしたら、あれは神様がくれた私へのチャンスだったのかもしれない。
いや、きっとそうだ。
だから私は今を生きることができるんだ。
私は幸せな実業家、25歳。
小さな夢と大きな世界を鞄につめて、今日も新しい世界を探し求めて旅に出る。
右手には愛用のカメラ、そして左手には私の大事な・・・
それに無事に私の手元にあるアイディア手帳。
これだけあれば、あとは健康な私の体さえあれば、何だってできる。
だから今は自分と、そして見守ってくれる人のためにも、私は人生で最も花開く存在になるって決めたんだ。
この冒険が終わったとき、私はこうやって誰かに酒を酌み交わしながらいっているのかもしれない。
さて、そろそろ話を始めようか。