スカイブルーの恋
なんだ…なんかクールな人だな。
目立たないはずだ。
私と沢田くんの席はだいぶ離れている。
どうりで、入学から二カ月経った今でも、覚えてなかったのか。
ぼーっとしていると、沢田くんは勉強し始めた。
それを見て、今日は英語の小テストがあったことを思い出した。
あ、私もやんないと!
カバンを漁って参考書を探す…が、参考書が出てこなかった。
あ…やばい、家に忘れた。
誰かに借りようにも、教室には沢田くんと私しか居ない。
他のクラスに知り合いは少ない。
…沢田くんに話しかけてみるしかない。