スカイブルーの恋
とりあえず今は小テストの勉強だ。
私は席に戻ると、参考書を必死で頭に詰め込んだ。
「おっはよーなつめ!」
「うっ」
参考書と睨みあっていると、ドンと背中を叩かれた。
それだけで千春だと分かった。
元気すぎる挨拶は、毎度のこと。
「おはよう千春」
「おはよ! てか、あんた単語テストの勉強、昨日やって来なかったの?」
「いや…忘れてて…」
「ばか」
「うん…知ってる…」
千春は、今まで私が出会った人間の中で一番テンションが高いかもしれない。
入学当初は付いてけないことが多々あったけど、今はもう慣れた。