トナリの王子サマ
玄関の方から声が聞こえた。

そして、姿を現したのはなんとなく陽に似ている男の人。


「女の子?何?京の彼女?」

「ちげーよ、コイツは隣の住人」



言い方がなんか本当に他人っぽい…

一応クラスメイトでもあるんだから、ちょっとぐらい優しい…


「なぁんだ、そうなの?俺、東(アズマ)医大の2年♪」


医大?!見た目とは違って、超エリートじゃん!!

あっ、そっか。さっき言ってたけど、お父さんって超有名病院のトップクラスのお医者様なんだっけ?



「萌愛です。お世話になります」

「萌愛ちゃんかぁ~、かわいいね」


"可愛い"言われるだけで、顔が赤く染まるのがわかる。

本当恥ずかしい…


ご飯も食べ終わり、私はお礼を言って部屋に戻る。

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