トナリの王子サマ
「ハァ…このままだったら、あんた陽に取られるかもよ?」

俺はその言葉で反応してしまった。

陽って成嶋?



しまった!アイツの存在をすっかり忘れてた。

「フフ、作戦成功。それ、うそよ?」

「はぁっ?!」


うっ、嘘―?!

「成瀬って案外簡単ね?」

楽しそうに笑う安部。

でも、冗談でも俺をしっかり奮い立たせるには十分で…



でも、どうしていいのかはわからなかった。


考えるだけで時間は過ぎて…

いつの間にか2日がたった。

伊吹も今日から学校に行くらしい。

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