トナリの王子サマ
「何?」

「話あるんだけど…いい?」


俺は少し考えて、OKを出した。

教室を出る時に、伊吹と目があった。

俺は慌てて視線をそらす。



不自然に思えたか?

とりあえず集団についていくと、裏庭に着く。



「話って何?」

「あの…私、成瀬くんが好きですっ!」


顔を赤らめて、必死に言った。

でも、その姿をちっとも可愛いなんて思わない。


「付き合ってくだ「無理」

「…え?」

「無理」


俺はそれだけ言って、その場を立ち去ろうとした。

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