トナリの王子サマ
しかし、周りの集団によって、足止めされる。

「ちょっと、それはヒドイんじゃない?」

「そーよ!」


口々に言う女達。

すっげーうざい。


「いいだろ?俺は無理。お前を好きでもなんでもねーよ」


俺は冷たく言い放つ。

すると、俺に告白してきた女が泣き始めた。


「ひっどい!ユカを泣かせるなんて!」


女達はよって集って集まっていた。

俺は無視をして、その場を去った。



教室に入ると、伊吹の姿が見当たらない。

不思議なコトに、安部はいる。


けど、俺を見るなり近寄ってきた。

「成瀬、萌愛見てない?」

「伊吹?」

< 108 / 179 >

この作品をシェア

pagetop