トナリの王子サマ
「そう。萌愛の姿が見当たらないの」

「俺だって知らない」

「でも、もしかしたら…」


―もしかしたら?

何で俺の顔見てる?俺が…?



そのとき、教室の扉が開いて、伊吹が入ってきた。

"もしかしたら"


言葉の続きは聞けなかったけど、何かがあるって確信した。



それが、俺に関係してるってことも…

伊吹と視線が合うと、何故かそらされた。


…??


何だ?俺、何かした?

そして、夜―

事件は起きた。

< 109 / 179 >

この作品をシェア

pagetop