トナリの王子サマ
普段は冷たいけど、時々見せる優しさ。

真っ赤になって照れるところとか…全部!



陽に話し終えると、黙ってしまった。

「陽?」



話しかけても返事はない。

もう一回呼ぼうとしたけど、チャイムがなったので無理だった。



「じゃ、行くか」

「うん」

「萌愛、今日、お前の家行ってもいい?」

「いいけど?」

「家庭科の課題を教えて欲しいんだけど…」

「裁縫?あぁ、苦手だっけ?いいよ」


家に来る約束を交わして、私は教室に戻る。

入ると、春ちゃんと成瀬くんが会話をしていた。

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