トナリの王子サマ
「ははははは春ちゃん!いいってば!」

「いいから、今呼ぶし」


言いながら春ちゃんは電話をかけ始めた。




「あ、いきなりゴメン。今すぐ来て」



それだけ言うと、電話を切って私を見た。

そして、私と目が合うと怪しい笑みを浮べた。



「うぅ~、春ちゃんの意地悪っ!!」

「何とでも言いなさい♪」



春ちゃんは楽しそう。

でも、男って誰?

変な人だったらどうしよう…



5分ぐらいして、春ちゃんの彼氏の大貴くんと…


「よっ、陽?!」

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