トナリの王子サマ
私は彼のメガネを外して…



"ちゅっ"




触れたか触れてないか、わからないほどのキス。

私は恥ずかしくて慌てて離れる。


すると、彼は少し顔をしかめた。



「足りないんだけど」

「無理、これでもキスだよ?」

「…」


彼はすねた表情を見せた。

私は彼の手を掴もうとすると…


ぱしんっ!!

とはねられた。

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