トナリの王子サマ
朝からうるさい、陽につかまってしまった。

でも、隣にいる成瀬くんを見て表情が一変した。


「一緒に登校?」

「違う」

「そっ、ならいーや」

「行こっ、萌愛!」


陽は私の手を引いて走って行った。

「あっ、じゃあね成瀬くん!」


私は無表情の成瀬くんに向かって言った。

はぁ、成瀬くんはこんな強引じゃないからなぁ…

ちょっと強引にされたい…なんちゃって///


陽と別れてから教室に入る。

教室に入ると、朝の出来事を春ちゃんに報告。


「…陽って本当バカ」

春ちゃんは大きなため息をついた。

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