トナリの王子サマ
「一生誓える?」

「あぁ…」





私はその言葉を聞いて、覚悟を決めた。

その言葉と、私達が愛し合った確かな温もりをどうしても欲しかった。




最後に欲しかったものが手に入った―





私は家に帰り、お母さんに電話をした。




「もしもし?お母さん?」

『萌愛?どうしたの?』

「私、気持ちが決まった。帰ってこれる?」

『…あと30分ぐらい待ってて』

「わかった」


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