トナリの王子サマ
―その日の放課後。

私はとある男の子に呼び出された。


陽と同じクラスの倉科くん。

なんか話があるんだって、なんだろう?

私、怒られるようなことした…?



「好きです、付き合ってください」



……まさかの告白。

私は顔が真っ赤になる。


告白されたのは、実は初めて。

ドキドキが止まらない。



「伊吹をずっと見てた。可愛くて…」

「でも、私…」


"好きな人がいる"そう言おうとしてやめた。

そんなこと言えるわけない。

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