トナリの王子サマ
ふぇっ?!

だんだん一稀の顔が近づいてくる…

えっ、これってまさかの―?!?!


キキキキキッ…キスッ?!?!?!?!


唇が重なるまであと、数センチになったとき。

背後から声が聞こえた。


「そんなところで、イチャついてると、ウザいんだけど」



声の主は陽…じゃなかった。

「成瀬くん...」


思ってもいなかった人物、そう、成瀬くんだった。

成瀬くんは私の顔をまじまじと見て言った。


「そんなんでも、彼氏出来んだ」


クスッと不敵に笑って彼は去って行った。

むっ、むかつくー!!

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