トナリの王子サマ
せっかくのチャンス。

せっかくの機会だったのにぃ~。


私のバカバカバカァ!!

私も家に入ると、カレーの香りが広がった。



もしかして…お母さんが帰ってきてるのかも!!

「お母さん!」


呼びながら部屋に駆け込む。

けれども、部屋に気配はない。


机の上に、カレーと置手紙が置いてあった。

「……まぁ、そうだよね」


いつものことだけど、やはり期待した後の悲しみは相当大きい。

私はボーっとしていた。



ピンポーン...

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