トナリの王子サマ
自分のバカさに涙が出てきそうになって、私は部屋へ戻ろうとした。

すると東さんが…

「俺でよければ相談にのるよ?」



―私は東さんの優しい言葉にすがって、東さんを中へ入れた。

そして、今までのことなどを必死に話した。


…成瀬くんへの気持ちまで話せたことが、私にとっては不思議でたまらない。


「小さいのに色々大変だね」


頭をぽんぽんと撫でてくれて、私は顔が赤くなる。

そのあと、東さんにアドバイスをもらって、東さんは部屋に帰って行った。



そのあと、ケータイに入っているメールを見て、私は呆然とした。

送信先は成瀬くん。



"お前、そんなに兄貴が気に入ってるのか?だから、俺とも親しくなろうとしてんの?最低だな"


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