トナリの王子サマ
「天然ちゃんは、困るねぇ~」

言いながら私の顎を持ち上げた。

「じゃ、今から真相話そうかな?」

「え?」

「俺の目的…」


―目的?

一稀には何か目的があったの?

それは…何?



「俺の目的は、成嶋 陽を苦しめること」


―陽を苦しめる?

陽を苦しめるだなんて…


「陽が何をしたっていうの?!」

「アイツじゃないよ?アイツの姉貴」

「陽のお姉さん…?」


陽の2個上のお姉さん、光(ヒカリ)さんが浮かぶ。

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